国際関係学科Department of International and Cultural Studies

グローバル?イシューと多文化共生を見据えて
今、グローバル社会は混沌の中にあると言ってよいでしょう。ヒトやモノの国境をこえるダイナミックな移動が当たり前になる中で、「自国中心主義」的な動向や価値観の対立により、政治や経済の様々な局面できしみが目立ちます。世界の各地で宗教的な対立が起こり、民族紛争も絶えません。
国際関係学科は、個々の国家や社会の特徴をミクロなレベルから観察する一方で、それらの間の関係をマクロなレベルから考察して、より広く、より深く世界を観察?分析できるようになることを目標としています。
国家間の関係がどのようなものなのか、政治?経済?法律などを中心に考えたい人のためにも、国や地域がどのような文化的背景をもっているのか、民族構成や言語?文化の観点から考えたい人のためにも、ヴァラエティに富んだ授業が用意されています。
複数のネイティヴ教員を中心に充実した英語教育を行う一方で、世界の様々な国や地域に目を配り、Think globally, Act locally を実践する人材を育てます。
みなさんが世界に出て、問題解決のために努力するときに大学で学んだことが役に立つ──そんな学科をわたしたちは目指しています。
卒業後
日本はもちろん世界各地のさまざまな地域、さまざまな職種で活躍できます。
高度な英語運用能力、社会科学や人文科学の知見に基づいた異文化理解能力とグローバル社会に関する知識は、実社会で活かすことができます。
国際関係学科では、高度な英語運用能力を身につけるために、目的に合わせた実践的な英語科目を、1年次から4年次まで段階的に学んでいきます。
一方で、調べ、発表し、討論する場を、1年次から継続的に、数多く設けています。
さらに、さまざまな地域の社会?文化を、研究各論で、2年次から学びます。
3年次からは専門分野について討論する研究演習が始まり、学びの集大成である卒業論文へとつなげていきます。
世界とのつながりを意識した自主的で実践的な活動
国際関係学科では、学生がさまざまな自主的活動をおこなっています。大学が学生グループの研究を支援する「学生自主企画」には、毎年多くの学生が応募し採択されています。また、留学をはじめとする海外での経験を共有するための「留学体験報告会」や「旅の茶話会」「旅の写真展」などは、多くの学生や教員が参加する、学科の恒例行事となっています。
学外への発信も盛んで、愛知県庁と連携して、「愛知県の魅力を外国人に伝える観光プラン」の作成にも取り組みました。
学科の特色をもっとみる
先輩インタビュー
私は世界の文化やさまざまな言語を学びたいという思いから愛知県立大学に入学しました。国際関係学科の授業では、ネイティブの先生方や専攻の先生方とアクティビティを通して英語を積極的に用い、また国際関係のその他の授業では各国の文化や諸事情について勉強し知識を幅広くを吸収しています。例えば、基礎演習という授業では、各教授が専門されていることについて学ぶことができ、アフリカやロシア、アイルランドなどの国について学ぶことができました。また、iCoToBaという留学生と交流ができる場で、異なる文化や価値観に触れながら新しい仲間を作ることができました。留学生と書道を体験したり、バスツアーで岐阜県の郡上市を訪れたり、パンケーキを食べたり、他国のフェスティバルを祝ったりと、様々な経験ができました。さらに世界情勢や異文化について学び、これらの経験を通じて社会や国際的に貢献できることを志しています。
授業を通じて、身の回りや国際社会に対する問題意識を高めながら自らの学びを深めることができます。真面目で個性的な学生や親切で面白い先生が多く、毎日楽しく過ごしています。私は2年次に、「海外フィールド実習」を履修し、台湾とベトナムでそれぞれ1週間のフィールドワークを行いました。普段の授業で学んでいる社会課題を、実際に現地へ行って、自分の目で見て体験することで新たな発見や学びが得られました。また私は東南アジアについて勉強しているため、現地の文化や食を楽しむことができたことも貴重な経験になりました。国際関係学科は、興味関心のあることに対して意欲的に挑戦することができる環境が整っており、多角的に学ぶことができます。
学科15周年同窓会
学科の設立15周年にちなんで、卒業生の自主企画で2024年11月2日に「学科15周年同窓会」が開かれました。